【EIMEI-TOP】「志望校の決定時期と受験勉強」

#E-TOP Times No.17

望校が決まらずに受験勉強はできない

受験は戦略命です。

目指す志望校に応じて、いつどれぐらいの勉強量をこなし、いつまでにどれぐらいのレベルの問題を解けるようにするという戦略があります。

上位校になればなるほど、より細かい戦略が必要です。

この戦略は、志望校ありきなので、どこを目指すという目標がない限り受験勉強はスタートできません。

一定数、勉強をしていく中で偏差値が上がったらその学力に合わせて学校選びをするという子がいますが、その学校に特別な思いがないばかりか、その学校に合わせた勉強ができず、最終的な追い込みも甘く、失敗するケースが多い。

僕の生徒に小学生から川女に行きたいと言っている子がいます。その子は学力的にはまだ足りませんが、たぶん受かります(根拠はないです、勘です)。

それぐらい、志望校への思いが強ければ強いほど受験は成功しやすいものなのです。したがって、志望校の決定は早ければ早いほどいいのです。

そのための目安として、今から、公立・私立・附属大まかな区分の中だったどれにするか考え、中3のはじめには2・3校に絞ること、そして受験生の総本山・夏休みを迎える前にはもう「ここ!」と決められる理想です。

そのために今からできる、情報収集をしましょう。

NGな選択「“とりあえず”和国・所沢北・川南」

 「和国(・所北・川南)に行きたい」という子は多いです。

けど聞くとたいした理由もなく、“そこそこ”勉強できる子たちが志望校を決まれた時に、そう答えているケースが本当に多い。

これらの高校の偏差値が60前後で、評判も良く、有名な高校だからでしょう。しかし、偏差値60は、上位13%を指し、各中学校の定期テストで学年上位10%前後を取ってきた子たちと本番競い合うわけです。

そして、受験者の3人に1人が不合格になる県内でも上位の人気校です。

そんな高校を目指すのに、「普通に勉強していれば受かるよね♪」みたいな生半可の覚悟では到底戦えません。

感覚ですが、受験において一番落ちやすいのがこれらの高校です。なぜなら、上記に書いたように覚悟のない子が、中途半端な努力で目指しているケースが多いからです。

だから、今から「和国・所北・川南」あたりを志望校に、と考えている人は、

それこそ偏差値70を目指すぐらいの気持ち、それこそ川高・川女・市立浦和を志望校にするぐらいの気持ちで勉強しないと受かりません。

「偏差値80あったらどこに行きたい?」

 志望校で悩むことは当たり前。中学生の君たちにとって、はじめての自分の人生を決める大きな選択。悩まない方がおかしいです。

だから、最初は“とりあえず漠然と”で決めておくのもありです。

ただその時に意識してほしいのが、

「偏差値80あったら自分はどこに行きたい?」というもの。

“今の実力関係なしに、選びたいところを選べるとしたらどこにしたい?”というのがこの質問の意味です。

これを聞くと、今の実力より高い高校を答える子がほとんどです。

「行けることなら○○に行きたいよ、けど自分なんかじゃ無理だ」、と。

人間どこか、自分で自分の限界を決めてしまっていることがあります。でも、人間もっとイケます。もっと高望みしていいんです。人から笑われるぐらいの野望を持ってもいいのです。

「なんとなくこの辺で~」と自分で限界を決めてしまうのはもったいないです。

その中で、これから学校見学などに行き、自分の目で見て、自分が本当に「行きたい」と思える学校を探してみてください。

1・2年生の成績で高校は決まる!?

とはいえ、自分が行きたいと思ったとしても、成績・学力が足らなければ選ぶ権利さえ与えてもらえないのが受験というものです。

そして、その選ぶ権利というのは、中学1・2年生の積み重ねによって、そして本格的に受験生・中3になってからの自分の努力によって獲得するものなのです。

極端ですが、1・2年生で学年ビリの子がいきなり川高・川女を目指そうと思わない、志木高校かなとか、富士見高校かなとか選択肢は相当される。

400点前後の子は頑張って和国かなとか、坂戸かなとか、学年1位取っている子は、大宮や浦和行こうかなとか。

1・2年生のうちの成績で志望校を絞っていくのが現実です。これは仕方のないこと。

上位校を目指している子はもちろんだし、今は高校受験なんて興味ない子も、学力は限界まで上げておけ。自分の選択肢を広げるために、絶対に損はしないから。

 

代表横山

この記事を書いた人

横山 眞己

エイメイ学院数学科・EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!