【TOP TIMES No.5】英検のすゝめ

中学卒業レベル=英検準2級

 3年前の指導要領の変革に伴い教科書が変わり、僕ら講師陣はとても混乱しました。中でも、大きく変化のあった教科が「英語」でした。

 

簡単に説明すると、3年前まで僕が中学生の時代は、中1が英検5級、中学卒業レベルが3級でした。

しかし、それが中1で英検4級、中学卒業レベルが準2級まで繰り上げられたのです。

英語・教科書の移行措置について。

 

中学生段階でより多くの単語力とより長い文を読む読解力を求められ、新しい文法などの知識も必要とされるようになりました。

 

前回のTOP-timesでも触れた少子化の影響で、外国人も日本にたくさんくることになるでしょう。グローバル化がますます進む、これからの世の中では「日本人だから英語は勉強しなくていい」みたいな言い訳は決してできません。

 

また、大学入試では、文系と理系に分かれて自分の得意な教科で戦うことが出来るようになりますが、英語は文系だろうが、理系だろうが必須科目になっています。英語からは逃げられない中学生・高校生ですので、頑張りましょう。

英検2級取得で、本番の試験が8割保障される?!

これは埼玉県のことではありません(笑)

なんと大阪府の公立高校入試では、英検2級取得で8割(72点/90点満点)が確定するそうです。

 

一昨年度入試では北野高校(大阪府No.1高校)の約95%、天王寺高校(大阪府No.2高校)の約80%が英検2級を取得しています。大阪府の中学生はトップ校を受験するなら「2級」までは絶対に取得するべきだと言えます。

 

また、大学受験でも英検準1級を持っていると、本番の入試で優遇されたりする大学もあります。残念ながら埼玉では、公立では少し加点になったり、私立でも“お約束”の基準の足しになるぐらいですが、これからまた大きく変わっていく可能性もあるでしょう。

 

それぐらい、日本全体として英検は重要視され、必要となっていることをみんなは知っておいてください。

 

 したがって、TOP生であれば中3になる前まで、もしくは中3の1学期中までに英検準2級を取得しておけるといいです(中3の夏以降は英検どころではなくなるので…。)

英検の落とし穴。英検取得≠ “本当の” 英語力。

 上記では、英検取得のメリットを書きましたが、英検の“級”だけにこだわってはいけません、特に大した勉強をせずに受かってしまった場合は“不幸”を生みます。

 

それは、「英語への過剰な自信」です。

 

実力が伴ってない合格なのに英語の勉強に手を抜くようになり、気づいた頃には取り返しつかないほど苦手になり、保護者から「この子は英検持っているのに定期テストで点数が低いんですけど…。」という相談、、、こういうケースが本当に多いです。

 

 シマも常々言っていますが、英検は検定の取得そのものより、検定に向けて勉強する過程に意味があります。

 

英検は「知識(語彙・文法)」で解けるため、英検を取得した人は語彙もたくさん知っている&文法の名前も知っている、だから読解はできる。でも、きちんと組み立てることや文法の力だけを聞く問題は解けない、今の入試問題だと、読解は取れるけど、英作文の詰めが甘かくなりがちです。

 

 知識は、料理における《調理道具》です。

道具をいくつ持っていても、いい料理が作れるわけではないです。使い方を正しく理解し、正しく使いこなせるかは別問題ということですね。

 

 もちろん、料理には調理道具は欠かせません。あればあるほどいいです。だからこそ、英検の勉強には価値があります。ただ、それだけで満足してしまわぬように、本当の英語力をつけるために鍛錬は必要不可欠ですよ。

この記事を書いた人

横山 眞己

エイメイ学院数学科・EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!