
令和8年度、埼玉県公立入試
国語の問題を解いて。
相も変わらず、小説はいい文章。
胸が熱くなる。
怪我をして以来「かっぽれ」を踊れなくなった主人公「楓子」。
かっぽれの部活のマネージャーとして参加し、
振り付けに悩む「凜々」のサポートをする。
友達の、踊れないけど、「心的」には踊っている。
その言葉が嬉しい。
そして、「凜々」からの電話。
興奮して「わかった」という声。
「全員踊れなくちゃだめなんです」
ここで、はっとする。
本当はずっと期待していた。
諦めきれなかった思いが、
叶うかもしれない。
仲間の思いが、心に響く。
「やりたい」を形に。
諦められないことがあるっていうのは、
素敵なことだと思う。
それくらいの強い思いを、
ぜひ持ってもらいたいなと思った、素敵な物語でした。
さて、ここからは問題ごとのポイントをまとめていきます!
※問題の難易度を
易 ◎ ◯ △ ▽ 難 で示します!
大問1、小説
内容はとてもわかりやすく、読みやすい。
場面展開もわかりやすく、心情変化も読み取りやすい。
問題も比較的易しめの印象。
1.選択問題 ◎
心情を読み取る問題!
心情の定石、ー①に繋がる「セリフ」と、その流れ(文脈)ををきちんと読み取る!
2.記述問題 ◯
理由を問う問題。
まずは問われていることを明確にし、
前後文、キーワードをヒントに解答を探す!
前後文と、「心」は近くにあり、「開放感」も文脈の中にあるので、
探しやすく、解答も作りやすい。
減点なしで◯がほしい問題!
3.選択問題 ◎
様子を問う問題≒心情を問う問題であることが多い。
ー③に至るまでの出来事と心情を押さえる。
選択肢も引っ掛け要素なく、難なく選べる。
4.記述問題 △
前後文は繋がりでの活用ではなく、
解答の予測に活用する。
予測をすると、「踊れると思わせてくれた」なので、
本文中にあるキーワードを活用して解答を繋ぐ。
「大事」の前にある指示語もヒント!
該当の部分を組み合わせて解答を作成する。
5.選択問題 ◯
今回も定番問題である、「内容・表現」を問う問題。
選択肢の前半の事実に当たる部分を丁寧に吟味する。
ア、語り手とは、ナレーターのことで、物語の進行をする役割
オ、は体言止めではなく、倒置法
「適切でない部分」を本文から素早く確認する。
大問2、語句、文法、会話文
昨年の入試と同様に、
問2が、会話文問題で、その会話文の中に語句・文法問題が入っている。
問題比率も昨年同様、
語句1・文法1:会話内容3
になっている。
1.漢字 ◯
全体としては易しい。
ただ、2の「勧奨」をよく見ないで「すいしょう」としてしまう子が多そう。
それ以外は全◯でいきたい。
2-1.文法 ◎
文節の関係
「走って いる」のように
~て(で) + ひらがな
の形になっているもの
2-2.熟語の構成 ▽
ア、大小 反対の意味
イ、異常 下から上
ウ、停止 同じ意味
エ、整備 似た意味
オ、項目 同じ意味
ウとオが解答。
エが迷いどころ。
ウとオは、ほぼ同じ意味なのに対して、
エは似た意味なのかなと。
2-3.会話文、選択問題 △
発言の意図を問う問題。
その前の流れをよく読んで回答する。
ウに注意!話題がそれているわけではない。
2-4.会話文、選択問題 ◎
空欄補充問題。
「今のCさんとDさんの発言をまとめると」とあるので、その発言をチェック!
2-5.会話文、選択問題 ◎
説明書の内容と説明が適切かを問う問題。
本文と関係ないため、素早く解答を出すこと。
大問3、説明文
文章量は例年通り。
内容は今話題の「人工知能」について。
人工知能の普及により、実は人間がやってきたことは能力主義における「劣化版AI」のようなものであることがわかる。
そこで、人間が今までのあり方を反省し、
能力主義から脱却することで次の知的活動のステージへ移行していくというもの。
話題はとっつきやすいが、内容は比較的難しく、
読み返しが必要と思われる。
1.選択問題 △
イとウがはっきり違うのはすぐに分かる。
アとエの選択肢が若干似ており、吟味が必要。
選択肢を分解することで、後半部に違いがあることを発見し、
本文と吟味して回答する。
2.記述・書き抜き問題 △
問題は、-線部の言い換え問題。
ー②の直前にある「つまり」が大ヒント!
「人工知能において」という前後文があるのも活用して解答を絞っていく。
3.選択問題 ◯
今回は、ー③に繋がる指示語「これは」がヒント!
4段落の内容をよく読み、選択肢と照合する。
4.選択問題 ◯
基本は、能力主義についての具体例の書かれている5段落から解答を探す。
イ、エはその中にあり、アとウは6段落にある。
解答であるウは、6段落で明確に否定されている。
5.記述問題 △
筆者の主張を問う問題。
前後文の「ことを期待している」という部分から、
結論を先に導き、
その後キーワードを使って説明を加えていくのがスムーズか。
6段落の最初に「希望」という言葉があり、そのあとに「期待」がある。
これが結論になる。
人工知能を考えるうえで、
人間が劣化版人工知能のようなものだということを考えたことはなかった。
今後の人工知能と付き合い方、人間の考え方を考えさせられる内容。
4.古文
古文は訳のヒントがあるため、先に問題を見ること。
今回は訳が問4にあるため、それを確認してから本文を読むこと。
1.主語の問題 ◯
主語には印をつけて読むべし!
セリフの前には動作主が書かれている。
2.仮名遣い ◎
はひふへほ → わいうえお。
3.記述問題 ◯
前後文がヒント。
「放さん」は、「放そう」であり、「放さない」ではないので注意!
4.会話文の問題 ◯
「後の千金」という故事成語もヒント!
荘子と鮒に共通する境遇もヒント!
5.作文
例年出ている、複数資料、グラフの読み取り問題。
今回は上下それぞれをピックアップして書くのがスムーズかと。
読み取る項目は、自分が体験として書きやすい項目を素早くチョイスすること。
個人的には、「公園」で「リフレッシュ」が体験を書きやすそう。
書くべきテーマが、「身近な緑と関わり続けるために大切にしたいこと」なので、
「緑を守り続けることが大切」などがないと大きな減点になるのでしっかり書くこと。
全体の所感
ここ数年は、平均点が60点前後で、昨年が63.4点。
今回はそれよりは若干低くなると思われる。
小説が読みやすく、問題も簡単なため、説明文の難易度がやや高め。
小説、古文に時間をかけず、説明文をじっくりと解きたい。
受験のスタートの教科である国語、
バッチリ解けて、次に弾みがついたら嬉しい。
受験生たち、
本当によく頑張りました!

