中3の担任に言われた「お前貧乏だから国立大しかねーぞ」からの、塾で奨学金制度をつくった話。【HIRO先生】

中3の担任に言われた言葉が俺の記憶に今でも残っている。

 

「おまえんちは貧乏だからな~。大学は金かかるぞ。国立しかねーぞ。しっかり意識しておけよ」

 

この担任はすごいよね。こんなことを言われても、まったく負の感情にならなかった。

 

そのとおりだぜ!って感じ。

 

私立高校の滑り止めも受験するお金がなかった。県立一本勝負。

 

高校ではバイトもして、奨学金をマックス借りて、家に入れていた。

 

大学受験のとき、私大の受験費用ももったいなく、国立一本、一発勝負。

 

人間、追い込まれればものすごいパワーを発揮するもんだ。

 

浪人したり予備校に通うお金なんて当然ない。

 

落ちたら就職。

 

現役で国立大学に合格せねば!人生が決まる。

 

と、

高3の秋くらいから、平日は学校から帰ったらすぐに受験勉強、12時間。笑

 

いつ寝てたかって??

 

朝の五時に少し仮眠をとって、学校へ。

 

学校で1時間目からずっと睡眠をとるという生活。

 

いやーー、学校の先生には失礼だったなー。笑

 

大学は見事合格しました。

 

そこまでは良かったんですけど、

 

入学手続き書類書いていたら、入学金25万?へ?国立なのに?なにかの間違い?

 

無理やん。。

 

だって、うちには1円も貯金ないんですよ。

 

うちには借金しかないんですよ。

 

このとき、うちの親は、僕が大学受験していたことさえ知らなかったくらいだった。笑

 

国立受かったよ!と言ったら喜んでいたけど、

 

 

入学金25万?なんて払える家庭じゃなかったの。

さーて、、、

あきらめるしかないのかな~

って思っていたら、近所の市議会議員のおせっかいな人が

「市役所に相談にいきなさい!」って

 

 

半信半疑で行くと、なんか一時的な無利子の融資制度?があるらしく、いろいろ教えてもらって、命拾いをしたんです。

そんで、大学時代もバイトと奨学金マックスで乗り越えました。

そんでそんで、今に至ります。

いやー、奨学金という制度は最高ですよ。

借金?とか言う人いるけど、わかってないよねー

全然ちがうよ。

未来の自分からお金をもらっているんだよ。

 

今の俺は、過去のお金に困って先が見えなくなっているあのときの自分にお金を渡しているんだよ。

もちろん、あのときの自分がいなければ、今の自分がいないんだから。

 

素敵な仕組みだ。

だから、うちの塾でも僕が基金をつくり奨学金をつかえるようにしている。

 

 

世の中にはたくさんの家庭があって、

それぞれの事情があり

中には、塾に通いたくても、授業料を払えない家庭もあります。

子どもに罪はないわけです(多くの親にも)。

社会で支え合う仕組みが必要なんです。

ひとつは、奨学金という形で。

僕はもともとボンビー育ちなので、奨学金にフルサポートをお願いした立場でした。

↑上の記事の通り。

 

同じように、諸事情により、苦労している生徒に対して、他人事には思えず、どうにかしたくて

EIMEI基金を設立(勝手に)。

塾ですから、国からの補助とかはありませよ。

僕は、そこに自分のポケットマネーで数百万を入れました。

そこで、まずは、塾生から救いたい、

EIMEI奨学生は、成人して、稼げるようになってから、自分のお金で返済をしていく仕組みです。

無料ではダメなんです。

負い目を感じてしまったり、「自分は周りとは違ってお金払っていない」とか感じてしまうので。

生徒や保護者様の気持ちへの影響を考えて。

あくまでも、周りと同じ。違うのは、将来自分で払えるときに払うというだけ。

利息もなし、取り立てもなく、無理なく返済してもらえればいいんです。

 

 

この記事を書いた人

川上 大樹 HIRO先生