
こんにちは、エイメイ学院 富士見羽沢校の石橋です!
11月8日の第6回北辰テストに向けて、2021年度から2025年度の第6回社会を5年分、北辰テストが公表している「偏差値別通過率」の表と並べて、1問ずつ仕分けました。
通過率の表には、全体の正答率だけでなく「偏差値65の人は何%取れたか」「偏差値50の人は何%取れたか」まで載っています。
仕分けは3段階です。
この記事の3段階
- A 絶対に取る:全体の正答率が65%以上で、偏差値50の人でも6割以上が取れている問題。5年平均で42点分
- B 差がつく:全体の正答率が25〜65%。偏差値55〜65の間で取れる人と取れない人が割れる問題。5年平均で49点分
- C 最難関校だけ:全体の正答率が25%未満で、偏差値65の人でも6割取れていない問題。5年平均で9点分
2025年度の偏差値換算表で見ると、社会は42点で偏差値48、66点で偏差値60、76点で偏差値64、91点で偏差値71です。
Aを全部取って偏差値48。AにBの半分を足して偏差値60。Bを全部取れば偏差値71。
Cは5年平均で9点しかなく、1問も取らなくても偏差値70を超えます。
先に、第6回の骨格と2026年度の範囲
大問は、世界地理、日本地理、歴史(前近代)、歴史(近現代)、公民、地理歴史の総合の6つ。5年平均の配点は19・16・16・18・18・12です。
2026年度の第6回の公式範囲は、地理と歴史が全範囲、公民は東書P.76まで。つまり第1章「現代社会と私たち」と第2章「個人の尊重と日本国憲法」です。
過去5年の第6回の公民は、すべてこの範囲に収まっています。 地方自治、国会、内閣、裁判所、経済は5年間で0問。
つまり過去5年分の第6回は、公民も含めてそのまま練習に使えます。
第5回の分析記事はこちらに書きました。第5回の公民は現代社会だけだったので、第6回で憲法と人権が初めて出ます。
A 絶対に取る42点。「△でもいいから書く」が最大のコツです
5年間ずっとAだった問題
- 大問1問1の大陸・大洋名:アフリカ大陸88.9%、インド洋92.1%、南極大陸93.0%、大西洋87.9%
- 都道府県の統計表(4択):農業産出額78.0%、人口密度・米・畜産95.0%。ただし2025年度の「上位3品目」6択型は48.3%
- 資料から読む5点記述(指定語句あり):促成栽培65.1%、季節風66.6%、藤原道長の系図73.1%、参勤交代68.1%、人口密度67.6%、多数決の短所85.7%、ノンステップバス80.2%、階段状マンションの日照83.4%。部分点をもらった人が25〜59%
- 公民の易しい選択:自己決定権95.5%、立憲主義92.3%、憲法改正の手続き77.8%、少子高齢化の図72.6%、多数決と効率89.2%、プライバシーの権利75.0%
- 近現代の有名語句:マッカーサー76.6%、ポツダム宣言85.8%、米騒動62.9%
- 総合の県名:滋賀県77.8%、和歌山県69.0%、秋田県86.7%
5点の記述は、完全正解でなくても部分点が2〜3点入ります。 白紙だけが0点です。
「府中町と比べて」「男性よりも、」のように書き出しが指定されている年は、それをそのまま写して続ければ取れます。
Aの練習(毎日5分)
- 大陸・大洋名と県名は「書かせる」練習。南極大陸、大西洋、インド洋、アフリカ大陸
- 雨温図は4パターンを1枚に。日本海側は冬に降水の山、太平洋側は夏に山、内陸は気温差が大きく降水が少ない、瀬戸内は降水が少ない
- 統計表は「決め手の1列」で解く。果実なら和歌山、温泉なら大分、養殖なら宮城、輸送用機械なら愛知、印刷なら東京
- 記述は書き出し指定を写して、本文の数字か語句を1つ入れて終わる
B 差がつく49点。「世界の様子」と「すべて選ぶ」が偏差値60を分けます
5年間で繰り返しBだった問題
- 「○○時代の世界の様子」正誤(毎年3点):全体43.8/42.9/39.7/38.9/33.3%。偏差値65の人の正答率が5年で78.6%から42.7%まで下がっている
- 統計表「すべて選ぶ」(毎年3点):37.7/34.2/47.3/84.2/28.4%。2025年度は「割合×総量」の計算が要る問題
- 地形図(市名は毎年違う):「すべて選ぶ」の年は40.6〜48.6%、「1つ選ぶ」の年は72.0〜74.7%。宇和島、豊橋、津久見、山口、松江
- 語句記述の無答:「座」無答55%、「男女共同参画社会基本法」無答56%、「徳川慶喜」無答45%、「分国法」無答34%。偏差値50の人は無答が2〜4割
- 文化と文化財の写真の組み合わせ:36.5〜61.4%。2023年度は秋冬山水図と一遍聖絵で25%が逆
- 近現代の5点記述:31.0/41.4/61.0/40.0%。無答が26〜35%
- 日本史の人名:天智天皇27.9%、北条泰時24.0%、聖武天皇53.2%、岩倉具視54.5%
- 公民の人権分類:「1つ誤り」なら61.7%、「どれが社会権か」になると32.0%
- 人権思想家:モンテスキュー71.9%、ルソーの著書38.4%
「世界の様子」の正誤は、日本の時代と世界のできごとを「世紀」で対応させていないと取れません。
2021年度は「ルターを鎌倉時代」と28%が誤り、2025年度は「ビザンツ帝国の滅亡(1453年)を16世紀」と36%が誤りました。
2026年度の第5回では平安時代(ムハンマド・宋・ムガル帝国)が出たので、第6回は鎌倉〜室町か16世紀を予想しています。
もう1つ、統計表の「すべて選ぶ」は、選択肢の型が5種類しかありません。 人口密度、一人あたり、何倍以上、合計より多い、割合×総量。
2025年度は「タイの米の輸出量(総輸出量×13.8%)はバングラデシュの生産量(総生産量×7.4%)より多い」を、割合だけ見て13.8>7.4で○にした人が多く、28.4%でした。
Bの練習(週に3回、1回20分)
- 日本の時代と世界のできごとを世紀で対応させた表を1枚作る。飛鳥は唐の建国618年とムハンマド610年、平安は宋960年と高麗918年、鎌倉はモンゴル帝国1206年と元1271年、室町は明1368年と朝鮮国1392年とビザンツ滅亡1453年とコロンブス1492年、16世紀はルター1517年とマゼラン1522年とムガル帝国1526年
- 統計表は5種類の型を1問ずつ計算練習
- 地形図は「距離換算(cm×25000÷100=m)、方位、地図記号、等高線の間隔、標高差」の5点セット。過去5年の第6回と第5回の11枚を全部解く
- 語句は「漢字で書く」小テスト。字数指定つきで。地中海式農業、冷害、座、分国法、経済特区、近郊農業、平城京、国際分業、フィヨルド、東海工業地域、承久の乱、情報公開制度、男女雇用機会均等法、環境アセスメント、酪農、奥羽山脈、大政奉還、白豪主義
- 文化は時代ごとに写真つきで。飛鳥の釈迦三尊像、鎌倉の金剛力士像と一遍聖絵、室町の秋冬山水図と東求堂、化政の富嶽三十六景と貸本屋
- 人権は自由権(身体・精神・経済)、社会権(生存・教育・勤労・労働基本権)、参政権、請求権を表にして、「どれが誤り」「すべて選ぶ」「どれが社会権か」の3形式で
- 思想家は著書とセット。ロック『統治二論』、モンテスキュー『法の精神』、ルソー『社会契約論』
C 最難関校だけの9点。年代並べかえは偏差値70でも取れません
5年間ずっとCだった問題
- 近現代の年代並べかえ(3点):25.3/12.0/3.6/21.5/9.6%。5年平均14.4%。2023年度は偏差値70の人でも21.1%
- 期間内のできごと「すべて選ぶ」(3点):11.7/9.5/18.4/5.5%。2025年度の「1951〜56年」は偏差値70の人でも41.7%
- 政党名を使う記述:原敬内閣「立憲政友会」14.0%
- 公民の条文語句:「幸福追求」11.0%、憲法9条と自衛隊の誤り探し25.7%
- 両方正解で得点の型:鳥羽・伏見の位置と戊辰戦争25.6%、惣と正長の土一揆の碑文23.2%
2023年度の並べかえは、民撰議院設立の建白書(1874年)と日朝修好条規(1876年)の2年差で、96%が落としました。
「できごとの順序」で覚えていると、隣り合う年は並べられません。年号そのものを書いて並べる以外に方法がありません。
「期間内のできごとをすべて選ぶ」も、選択肢5つ全部の年号がわかって初めて3点です。
偏差値60〜65を目指す段階では、ここに時間を使わず、Bの「世界の様子」「統計表」「地形図」「語句の無答」の4つを固めたほうが期待値が高いです。
Cの練習(最難関志望だけ)
- 1870年代と1930年代の2か所を年号で。民撰議院1874、江華島1875、日朝修好条規1876、西南戦争1877、国会開設の勅諭1881。世界恐慌1929、満州事変1931、国際連盟脱退1933、二・二六1936、国家総動員法1938、三国同盟1940
- 戦後の年表を1945〜1993年まで年号つきで。サンフランシスコ平和条約1951、自衛隊1954、第五福竜丸1954、日ソ共同宣言1956、公害対策基本法1967、沖縄返還と日中共同声明1972、第四次中東戦争1973
- 条文は13条の幸福追求権、9条と自衛隊の最高指揮権は内閣総理大臣
2026年度の第6回で初めて出る「憲法と人権」
第5回の公民は現代社会だけだったので、第6回で憲法と人権が初めて範囲に入ります。
過去5年の第6回で出た憲法・人権の問題は、立憲主義、憲法改正の手続き、身体の自由、新しい人権、社会権の分類、9条と自衛隊、13条の幸福追求権、人権思想家、世界人権宣言と国際人権規約でした。
過去5年の第6回で出ていないのに範囲に入っている単元が、今年の穴です。
- 天皇の国事行為(内閣の助言と承認、国会の召集、衆議院の解散、法律の公布)
- 平等権のうち、部落差別、アイヌ、在日外国人、障がい者差別解消法
- 参政権と請求権の個別の内容
- 子どもの権利条約、NGO
2025年度の9条と自衛隊の問題は25.7%で、43%が「最高指揮権は内閣総理大臣」を誤りだと思って選びました。非核三原則は9条に書かれていない、という知識も要ります。
最後に
社会は、Aだけ取っても偏差値48、Bを半分足して偏差値60、Bを全部取れば偏差値71のテストです。
偏差値50の子は、記述を白紙にしないこと。
偏差値55から60の子は、「世界の様子」の世紀対応表と、統計表の5つの型。
偏差値65以上を狙う子は、Bを全部取ったうえで、1870年代と1930年代と戦後の年号。
富士見羽沢校では、第5回の答案からこの3段階のどこで落としているかを1人ずつ出して、第6回までの練習メニューを分けています。
第5回の分析記事はこちらです。
エイメイ学院 富士見羽沢校
石橋凌
