悩めるママの子育て日記(仮)~場面ごとの解決法~

 

超大作、始まりまーす(過去記事)!今回は【序章】です!

 

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「お義母(かあ)さん。やっぱりうまく行かないわ。お義母(かあ)さんのアドバイスどおりやってみたのに・・・子育てって大変ですね・・・」

 

口に出してから気付いたけれど、その時の義母への言葉は少し他人事っぽい口調になっていた。

 

 

 

息子が勉強をしないし何事にも意欲的でない、

 

その原因を私自身の責任だなんて思いたくないという気持ちから、私は責任転嫁してしまうようなこともあったかもしれない。

 

「子育てなんてそんなものよ。思い通りになることなんてないわ。逆に思い通りになっちゃう子どもの方が心配じゃないの。」

 

子育てのプロコンサルタントという肩書の義母が慰めるように言った。

 

「まぁ。それはそうですね。お義母さんは『子育て教育アドバイザー』ですものね、いつもお義母さんからアドバイスをもらえて助かっています。けれど、なんだか最近自信がなくて・・・私の子育ての方法が間違っていたのかしら。」

 

 

 

私は確かに「悩んで」はいた。

 

けれど、『私の子育ての方法が間違っていたのかしら』なんてセリフは、はっきり言って自分を責めることで同情を誘い、自分自身を守るための言葉だった。

 

そんなことくらい義母は気付いていたかもしれない。

 

だからこそ義母は優しい言葉をかけてくれた。

 

「ほらほら、そんな弱気になっていちゃダメよ!これは言い切れるわよ。デーンと構えている親の方が子育てはうまくいくんだから!」

 

さらに続けた。

 

「あのね、子育てなんて正解とか間違いとかないのよ。あなたが今悩んでいる悩みは、あなたの家だけに起こった問題だと思う? もちろんそんなことはありえないわ。」

 

この言葉で、私の心の中にモヤモヤとしていた「私ひとりで孤独に苦戦している」

そんな思いから開放されたような気がした。

 

「昔も今も、日本中の母親たちが悩んできたこと、そして解決されてきたことなのよ。 うまくいった家庭と、苦労した家庭と。やっぱりある特徴があるの。それを分析して悩めるママたちのサポートをするのが私の仕事。」

 

 

 

「悩めるママか・・・みんな悩んでいるんですよね。ハァ・・・」

 

と言いつつも、『みんな』という言葉に少し安心をした私がいた。

 

「そうね~。子育てには正解はないって言ったけど、『原則』はあるのよ。当たり前のことなんだけど、それを意識しているか、意識していないかの違いが、『うまく子育てをしていくママ』と『常に問題を抱えて悩んで悪循環させていくママ』の違いかしらね。」

 

『悪循環』・・・私のことだ。

 

 

 

そう言えば、何年も前にその「原則」の話を義母から聞いたことがあった。でもそのときはまだあまり実感がわかなくて、正直、詳しい内容は覚えていない。

 

 

 

「以前お義母さんは、原則は言葉にすると一言で、えっと~『子の自立・・・』っておっしゃいましたよね?」

 

「そうね。『子の自立を最終目的にしなさい』よ。それが人間として、当然のことですからね。究極的には、親なんていないほうが子どもはたくましく育つのよ。でも子どもを見捨てればいい、なんて言っているわけではないの。」

 

 

 

「もちろんわかっています。でも、こんなに子育てが大変だとは思いませんでした。」

 

「子育ては学ぶべき学問と言ってもいいくらい奥が深いのよ。だから原則があるし、多くの事例があって研究されているのよ」

 

「学校で教えて欲しかったです(笑)」

 

 

 

「そうね。誰でもお腹に子を身ごもれば、自然に『親』にはなれるわ。でも『正しい親』に自然になれるなんてありえないのよ。

 

なのに、子育てを学ぼうとする親は少ないわ。だから苦労するの。だから、私はこの「子育て教育アドバイザー」の道を選んだの。

 

学ぶべきなのよ、子育ては。今までの事例が無限にあるんですからね。」

 

「お義母さん、いろいろ教えていただけますか?」

 

「もちろんよ!大切なお嫁さんとかわいい孫のためですもの。」

 

私は、こうしてしっかりと相談できる人がいることが本当に幸せなことなんだなと思った。

 

「実は私もね、まだ子育てを意識して学んでいないときがあったわ。息子を育てているときに何度も不安になったのよ。

子どもの話し始めが遅かったときや、

おねしょから卒業できなかったとき、

学校で先生に呼び出されたとき、

受験のとき、

 

一番悩んだときは、しつこく勉強するように言っているのに、なかなか勉強しなかったときね。もう、おかしくなりそうだったわ。」

 

私は驚いた。

 

今は「子育て教育アドバイザー」としていろんな場所で講演し、本まで書いている義母さんにもそんな時期があったなんて・・・

 

「お義母さんにも、そんな時期があったんですね・・・」

 

「(笑)お恥ずかしい。当時はママ友に相談しても結局愚痴の言い合いで終わってしまって・・・

 

でも、偶然息子が通っていたエイメイ学院っていう塾の先生に言われたの。

 

『親はデーンと構えていればいいんですよ。子育てには正解とか不正解はないと思います。でも、原則はあると思うんですよ。子育ては学ぶべきなんですよ』って。

 

とても若い男の先生で。変なあだ名で生徒から呼ばれていたけど(笑)

 

本当にいつも的確なアドバイスをしてくれたわ。それがきっかけで私も『子育て』についてしっかりと学ぼうと思ったのよ。」

 

 

 

次回、子育て教育に必要な「二つの目」へつづく—————————————

 

普段,保護者様に伝えたいことをわかりやすく「小説」っぽく書いてみようかと思います。文章が至らないところはお許しください。物書きが本職ではありませんのでm(_ _)m

 

以下,この物語の設定になります(途中変更の可能性高し,笑)。

 

母(子育てで悩む母),義母(子育て教育アドバイザー),父(仕事で帰りは遅い,)
芽衣(めい)姉(年齢未定),恵衣(えい)兄(中2or中3),岳(がく)弟(中1)

 

続きはそのうち投稿します!乞うご期待!

この記事を書いた人

川上 大樹 HIRO先生