【令和9年度】埼玉県公立高校入試の変更点|全員面接・自己評価資料・日程・配点を川越の塾が解説

いつもお世話になっております。エイメイ学院 川越南大塚校の上田です。

最近、保護者の方から続けて同じご質問をいただいています。

「来年の入試から、面接があるって本当ですか?」

本当です。令和9年度(2027年2月実施)の埼玉県公立高校入試から、選抜の仕組みが変わります。今の中学3年生が、その第1期生です。

ただ、断片的な情報が先に広まっているせいか、「部活の実績が評価されなくなる」「内申点は関係なくなる」といった、事実と少しズレた話も耳にします。

この記事では、埼玉県教育委員会が公表している実施要項・選抜要領・面接リーフレット・各高校の選抜実施内容(確定版)を読み込んだうえで、何がどう変わるのかを整理しました。川越エリアの主要校が実際にどんな配点を選んだかも、確定版の数字で載せています。

この記事でわかること

  • 令和9年度入試の3つの変更点(面接・自己評価資料・調査書)
  • 入試日程と、内申点が確定するタイミング
  • 学力検査・調査書・面接の配点の仕組み
  • 川越エリア主要12校の「内申比率・面接形式・配点」一覧
  • 面接の流れ(当日の10分間で何が起きるか)と、県が公表している評価の考え方
  • 今からご家庭でできる準備

まず結論:変わるのは「評価の集め方」です

先に全体像です。変更点は大きく3つ。

これまで令和9年度から
面接一部の高校・学科のみ全ての高校・学科・コースで実施
自己評価資料(なし)全受検生が提出(面接の参考資料)
調査書評定+部活動・検定などの実績評定が中心(実績は自己評価資料・面接へ)
出願書類を中学校経由で提出電子出願システム(2027年1月26日〜2月9日)
学力検査5教科・500点変更なし(5教科・500点、一部校は傾斜配点)

いちばん多い誤解

「面接が入るなら、内申点の比重は下がるのでは?」——下がりません。

調査書から実績の記載が外れた結果、調査書に残るのは評定(9教科×5段階)が中心になりました。しかも埼玉県は中1〜中3の3年間の評定を使います。この記事の後半で、川越エリア各校が「内申を何点分に換算しているか」を実際の数字でお見せします。

入試日程|内申が確定するのは2学期です

まず日程です。令和9年度入学者選抜実施要項(県教委)に記載されている日付をそのまま載せます。

日付内容
2026年10月頃「電子出願の利用の手引き」が県HPに掲載予定
2027年1月26日(火) 正午〜2月9日(火) 正午出願期間(電子出願システム)・自己評価資料もここで提出
2月1日(月) まで中学校から保護者へ「学習の記録等通知書」(調査書と同じ内容)
2月17日(水) 9:00〜18日(木) 16:00志願先変更期間(1回のみ)
2月19日(金) 16:00以降受検票を各自で印刷
2月25日(木)学力検査(国語→数学→社会→理科→英語、各50分)
2月26日(金)面接(原則9:00開始・全員)
3月1日(月)特色検査(一部の高校のみ。2月26日に実施する場合もあり)
3月2日(火)追検査(インフルエンザ等で学力検査を欠席した場合)
3月5日(金) 9:00入学許可候補者発表(ウェブの合否照会システム)

中3の評定は「1学期と2学期の成績」で決まります

ここを見落とされているご家庭が、毎年いらっしゃいます。

県の作成要領には、中3の評定は「第1学期及び第2学期の成績によって判定する」と明記されています(2学期制の中学校は前期の成績に、可能な限り後期の成績を加える)。3学期の成績は、出願に間に合いません。

つまり、今まさに進行している2学期が、内申点を動かせる最後の機会です。

10月の中間テスト、11〜12月の期末テスト。この2回で、3年間の積み上げが確定します。そして2月1日までに「学習の記録等通知書」として本人・保護者に通知されます。

変更点① すべての高校で面接が実施されます

これまで面接は一部の高校・学科でのみ行われていました。令和9年度からは、全ての高等学校・学科・コースで、学力検査・調査書・面接を資料として選抜します。志望校がどこであっても面接があります。

項目内容
実施日2027年2月26日(金)、学力検査の翌日。原則9:00開始
形式個人面接 または 集団面接(高校によって異なる。後述の一覧参照)
時間1人あたり10分程度(入退室を含む)
面接委員教諭等2人以上を1組
評価観点ごとに「3・4・5」の3段階。「3」が基準
配点30点満点が基本。高校により2倍(60点)にする場合あり

面接の内容は、県の要項にこう書かれています。

志願者は、これまでの自分の体験を振り返り、力を注いだことや努力をしたこと、また高等学校入学後や将来取り組んでみたいこと、自己PRなどについて、自己評価資料(様式6)を参考に、自らの言葉で表現する。

令和9年度入学者選抜実施要項「第4 面接」より

つまり、一問一答で志望動機を聞かれるタイプの面接ではなく、事前に提出した自己評価資料をもとに、自分の言葉で話す面接です。何を書くかが、そのまま面接の中身になります。

変更点② 全員が「自己評価資料」を提出します

新しく登場するのが「自己評価資料」(様式6)です。全ての受検生が、出願時に提出します。

様式に書く内容は2つだけ

欄書く内容
1これまでの体験を振り返り、力を注いだこと・努力したこと、高校入学後や将来取り組んでみたいこと、自己PRなど(自由記述)
2 学校独自項目志望校が「学校独自項目」を設定している場合のみ、その項目について記述。設定がない高校は空欄のまま
  • 自筆でもパソコン作成でも可
  • 提出するのはコピー。原本は本人が保管
  • 志願先を変更した場合は、新しい志望校に改めて提出
  • 文章の上手い下手、量の多い少ない、字の上手い下手は評価の対象にならない(県のリーフレットに明記)
  • 自己評価資料そのものは得点化しない。あくまで面接の参考資料

「書くことがない」と焦らなくて大丈夫です

この話をすると、必ずこう言われます。「うちの子、部長でもないし、大会で賞も取っていないんですが……」

大丈夫です。県の面接リーフレットには、こう書かれています。

大切なのは、どんな成果を出したか、ではなく、なぜそのことに取り組んだのか、どんな気持ちで続けてきたのか、そこから何を学び、高校ではどうしていきたいのか、ということです。

埼玉県教育委員会「面接について」リーフレットより

華やかな肩書きがなくても、

  • 苦手だった教科に、どう向き合って何が変わったか
  • 部活や委員会で、自分が引き受けた役割と、そこで困ったこと
  • 3年間続けてきたこと(続けた理由も)
  • 塾や家庭学習で、自分なりに工夫したこと

こうしたことは、十分に書く価値のある内容です。「何をしたか」より、そこで何を考え、どう動いたかを自分の言葉で説明できることが求められています。

変更点③ 調査書は「評定」の記載が中心になります

調査書(内申書)の記載項目は、「各教科の学習の記録」(9教科5段階の評定)と「総合的な学習の時間の記録」になります。

これまで調査書に書かれていた部活動の実績や検定の取得などは、調査書ではなく、自己評価資料と面接のほうで扱われることになります。

「部活動や検定は、無駄になるの?」

いちばん多いご質問です。無駄にはなりません。評価される場所が移動しただけです。

県の面接実施要領には「学校内外での活動の経歴や役職、大会等の実績、資格等を評価するのではなく、取組の過程や意欲等について評価をすること」とあります。実績そのものに点がつく仕組みではなくなりましたが、その実績に至るまでの過程を、自分の言葉で伝える場ができた、ということです。

見方を変えると

書類に一行載るだけだったものを、自分の口で語れるようになった、とも言えます。頑張ってきた子にとって不利な変更ではありません。ただし裏を返せば、自分で書いて、自分で話せなければ伝わらないということでもあります。ここは練習が必要です。

配点の仕組み|学力検査・調査書・面接

ここからは少し数字の話です。共通選抜における配点は、県が定めた選択肢の中から各高校が選びます。

資料満点各高校が選ぶこと
学力検査500点(各100点×5教科)一部の高校は数学・英語で「学校選択問題」を実施
調査書(内申)135〜225点 → 200/300/400点に換算学年比率(1:1:1/1:1:2/1:1:3)と換算後の点数
面接30点 または 60点1倍か2倍か

内申点の計算例

9教科×5段階=1学年45点満点。これに学年比率をかけて足します。

  • 1:1:1 → 45+45+45=135点満点
  • 1:1:2 → 45+45+90=180点満点
  • 1:1:3 → 45+45+135=225点満点

たとえば「1:1:3」を選んだ高校では、中3の評定1つ分が、中1の評定3つ分と同じ重さになります。中3の2学期でオール4からオール5に近づけることが、どれだけ効くかがわかると思います。

さらに、この基本点を各高校が200・300・400点のいずれかに換算します。学力検査500点に対して調査書400点を選んだ高校では、内申が学力検査の8割の重みを持つことになります。

「第1次選抜」と「第2次選抜」

もう1つ知っておきたいのが、選抜が2段階で行われることです。募集人員の60〜80%を第1次選抜で決め、残りを第2次選抜で決めます。そして第1次と第2次では、配点が変わります。

多くの高校は、第1次選抜では学力検査寄り、第2次選抜では調査書寄りの配点にしています。つまり、学力検査でボーダーに届かなくても、内申が高ければ第2次選抜で拾われる設計です。逆もまた然りです。

川越エリア主要校の配点一覧(令和9年度・確定版)

県教委が公表している「各高等学校の選抜実施内容(確定版)」から、川越南大塚校・南古谷校の生徒がよく志望する高校を抜き出しました。全て普通科・全日制の数字です。

配点は「学力検査:調査書:面接」の順で、左が第1次選抜、右が第2次選抜です。

高校内申比率
(中1:中2:中3)
面接配点 第1次 → 第2次
川越1:1:2集団500:214:30 → 650:433:30
※第2次は国数英150点の傾斜
川越女子1:1:2個人・独自項目あり800:360:30 → 800:180:30
※国数英200点の傾斜
川越南1:1:3集団700:400:30 → 700:300:30
※数英200点の傾斜
所沢北1:1:3集団500:300:30 → 500:200:30
和光国際1:1:3集団500:300:30 → 500:200:30
川越西1:1:2集団・独自項目あり500:300:30 → 500:400:30
川越総合1:1:2集団500:300:30 → 500:400:30
川越初雁1:1:2個人500:200:60 → 500:400:60
ふじみ野1:1:3集団500:300:60 → 500:400:60
富士見1:1:3個人500:200:30 → 500:200:60
松山1:1:2集団・独自項目あり500:300:60 → 500:200:30
松山女子1:1:2集団500:200:30 → 500:300:30

出典:埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜実施内容(確定版)」。川越・川越女子・川越南・所沢北・和光国際は数学・英語で「学校選択問題」を実施。第1次選抜の割合は高校により60〜80%で異なります。必ず各校の原本をご確認ください。

この表から読み取れること

  • 川越・川越女子・川越南は学力検査に傾斜配点があり、学力検査の比重が大きい。ただし川越は第2次選抜で調査書433点と、内申の重みが一気に上がる
  • 川越南・所沢北・和光国際・ふじみ野・富士見は「1:1:3」。中3の評定が中1の3倍の重さ
  • 川越初雁・ふじみ野・松山は面接60点。30点の高校の2倍
  • 川越女子・川越初雁・富士見は個人面接。集団面接より1人に向けられる時間が長い
  • 川越女子・川越西・松山は自己評価資料に「学校独自項目」あり。志望するならその項目の記述が必要

志望校によって、内申の効き方も、面接の重さも、かなり違います。「うちの子の志望校は、どのパターンか」をこの時点で把握しておくことが、残り5か月の勉強の配分を決めます。

面接当日の流れと、評価の考え方

県のリーフレットに、当日の流れが図で示されています。

面接の流れ(1人あたり10分程度・入退室含む)

  1. 入室
  2. My Voice(マイボイス)|1分30秒〜2分程度。自己評価資料をもとに、自分の言葉で話す
  3. 質問・応答|3分30秒〜6分程度。面接委員(2人以上)が、話した内容や学校独自項目について質問
  4. 退室

評価の観点は、県が定めた共通2つ+各高校の独自項目です。

観点見られること
① 主体的・協働的な学びの力これまでの活動を振り返りながら、主体的・協働的に学び続ける意欲を持っているか
② 自らの人生や社会の未来を切り拓く力自分のよさや可能性を認識し、他者を尊重しながら、自分の人生や社会の未来を切り拓こうとしているか
③ 学校独自の観点設定している高校のみ

各観点を「3・4・5」の3段階で評価し、「3」が基準です。減点方式ではなく、「自分の言葉で語ろうとする姿勢」を基準にした加点方式と考えるとイメージしやすいと思います。

県が明言している「評価に関係ないこと」

リーフレットのQ&Aに、保護者の方が気にされるポイントがはっきり書かれています。

  • 話の上手さは、評価に関係ない。 緊張して言葉に詰まってもかまわない
  • 目安の時間を超えても、評価には関係ない
  • 成功体験や目立った実績があるかどうかは関係ない。 日常の中で考え、工夫したことでよい
  • 志望理由を必ず話す必要はない。 将来を模索している途中であることも自然
  • 賞状などの持ち込みはできない
  • 学力に関わること、家庭環境・保護者の職業などは質問されない

塾として見ている、本当のポイント

「話の上手さは関係ない」は本当だと思います。ただ、自分の経験を、自分の言葉で、順序立てて話すというのは、練習しないとできません。特に「なぜそれをやったのか」「そこで何を考えたのか」は、聞かれてすぐに出てくるものではないです。準備というのは、答えを暗記することではなく、自分の3年間を一度きちんと振り返っておくことです。

今から、ご家庭でできること

新制度だからといって、特別な裏技があるわけではありません。やるべきことは、実はシンプルです。優先順位の順に並べます。

1. 2学期の定期テストに、全力を注ぐ

最優先です。評定を動かせる最後のチャンスがここです。

評定は、テストの点数だけで決まりません。提出物、小テスト、授業での取り組みも含まれます。「出すもの」を期限内に出しきることが、想像以上に効きます。上の表で「1:1:3」の高校を志望しているなら、なおさらです。

2. 3年間の「タネ」を、箇条書きで残しておく

自己評価資料のための準備です。県のリーフレットに、振り返りのための問いが載っています。そのまま使えます。

My Voice の“タネ”を探す5つの問い(県リーフレットより)

  • これまで、どんなことに取り組んできたか? 何に力を注いできたか?
  • その中で、心が動いた瞬間は何か? なぜそれが自分にとって大切だったのか?
  • その経験を通して、自分や仲間と、何に気づき、何を学び、何を考えたのか?
  • これから、どんな高校生活を送りたいか?
  • 将来、どんな自分でありたいか?

いきなり清書しようとすると手が止まります。まずはノートに箇条書きで構いません。記憶が新しいうちに書き留めておくことをおすすめします。冬になってから3年分を思い出そうとすると、かなり苦労します。キャリアパスポートがあれば、それも材料になります。(この「タネ探し」から一緒に進める取り組みを、今年からエイメイで始めています。詳しくは記事の最後で)

3. 「話す」練習を、家で始めておく

書くのと話すのは別の力です。ご家庭でできる、いちばん簡単な練習があります。

夕食のときにでも、こう聞いてみてください。

「部活で一番大変だったことって、何だった?」

それに30秒で答えられるか。答えられたら、「なんでそれを続けられたの?」と一段掘ってみてください。これだけで、面接の「質問・応答」とほぼ同じ形の練習になります。

お家の方が教科の内容を分かっている必要はありません。スラスラ出てくるか、詰まるか。それだけで判断がつきます。詰まっても責める必要はなく、「じゃあ今度までに考えといて」で十分です。

4. 志望校の「選抜実施内容」を一度見ておく

上の一覧はあくまで抜粋です。志望校が決まっているなら、県のページからその高校の選抜実施内容(PDF 1〜2枚)を開いてみてください。面接の形式、学校独自項目の有無、第1次選抜の割合が1枚で分かります。

よくある質問

Q. 面接は、どの高校でもありますか?

A. はい。全ての高等学校・学科・コースで実施されます。追検査(3月2日)を受ける場合は面接はありません。

Q. 自己評価資料は、全員が出すのですか?

A. はい。全ての受検生が、出願時(2027年1月26日〜2月9日)に提出します。

Q. 自己評価資料は、何点分ですか?

A. 得点にはなりません。県の選抜要領に「自己評価資料そのものは評価せず、面接の際に参考とする」と明記されています。ただし、面接の内容はこの資料をもとに進むので、実質的には面接の土台です。

Q. 学力検査の重要性は下がりますか?

A. 下がりません。学力検査は500点満点で引き続き選抜の中心です。川越・川越女子・川越南などは特色選抜で傾斜配点を行うため、学力検査の比重はむしろ大きくなっています。

Q. 内申点は何年生の分が使われますか?

A. 中1・中2・中3の3年間分です。学年ごとの比率は高校が「1:1:1」「1:1:2」「1:1:3」から選びます(特色選抜ではこれ以外の比率も可)。中3の評定は1学期と2学期の成績で判定されます。

Q. 今の中2以下も、この制度になりますか?

A. はい。令和9年度入学者選抜からの実施なので、今の中3以降はこの制度が続きます。中1・中2のご家庭にとっては、「中1の評定から3年間使われる」ことが分かっている、という意味で準備しやすい制度です。

Q. 部活動をやっていないと不利ですか?

A. 県のリーフレットに「成功した体験や特別な体験、目立った実績があるかどうかは関係ありません」と明記されています。自己評価資料は学校内外での活動や意欲を自分の言葉で表現するもので、部活動以外の経験でも書けます。

Q. 人前で話すのが苦手です。

A. リーフレットにそのままのQ&Aがあり、答えは「もちろん大丈夫」です。スムーズに話すことより、自分なりに考えて伝えることが大切、とされています。緘黙等で話すことが難しい場合は、中学校を通じて事前に高校へ相談できます。

一次情報(県教委の資料)

この記事は、埼玉県教育委員会が公表している以下の資料をもとに作成しています。制度の詳細や最新の情報は、必ず県の公式資料をご確認ください。


エイメイ学院の「自己表現講座」について

最後に、エイメイ学院 川越南大塚校・南古谷校で今年から始めた取り組みについて、少しだけお伝えさせてください。

内申対策は、これまで通り最優先です

まず前提として、今の中3にとって最優先は2学期の内申を取りきることです。テスト2週間前からの「ネクサス」期間では、学校のワークを持ち込み、提出物まで含めて仕上げきる時間を確保しています。ここは今までと変わりません。

今年から、合格講座に「未来をひらく、自己表現講座」を加えました

そのうえで、新制度で初めて必要になる自己評価資料とMy Voiceについては、合格講座の中に「未来をひらく、自己表現講座」という枠を新しく設けて、塾で一緒に進めています。

この記事を読んでいただいて分かる通り、自己評価資料は「上手な文章を書く」ものではありません。ただ、いざ白紙を前にすると、ほとんどの子は手が止まります。自分の3年間を振り返って、何が大切だったのかを言葉にするというのは、大人でも簡単ではないからです。

そこで講座では、いきなり文章を書かせるのではなく、7つのステップに分けたワークシートで、材料集めから順番に進めていきます。

エイメイ学院「未来をひらく 自己表現講座」ワークシートの表紙
講座で使っているワークシート(表紙)
エイメイ学院 自己表現講座の「自己理解ワークシート」
STEP A「自己理解ワークシート」。ここが全ての材料になります

「未来をひらく、自己表現講座」の7ステップ

  1. 自己理解|得意なこと・力を入れたこと・将来やりたいこと・困難だった経験・長所短所を書き出す。上の写真のシートです
  2. 志望校研究|志望校のスクール・ポリシーをもとに、求める生徒像や特色、面接形式・学校独自項目の有無を整理する
  3. 志望理由|「高校選びの軸」と「その学校の魅力」が重なる部分から、面接で話せる志望理由を作る
  4. 自己評価資料|A〜Cで書いたことを、県の様式の3観点(力を注いだこと/将来取り組みたいこと/自己PR)に整え直す。ゼロから書くのではなく、整え直すだけ
  5. My Voice|面接冒頭の1分30秒〜2分で話す原稿を作り、実際に声に出して時間を計る
  6. 想定質問|よく聞かれる質問に、自分の言葉で答える練習
  7. 模擬面接|県の評価観点に沿った評価シートで振り返る。「3」が基準、上手さより「自分なりに考え、伝えようとしたか」

ポイントは、A・Bは「材料集め」で、C以降で初めて「文章」になるという順番です。自己評価資料(D)は、他のシートに書いたことを整え直すだけで完成するように設計しています。My Voice(E)については、県が公表した試行事例を分析して、話の組み立ての型を作りました。

大切にしているのは、講師が「いい話」を作らないことです。県が明言している通り、面接で見られるのは話の上手さではなく、本人がどう考えてきたかです。借り物の言葉は、質問・応答の場面で必ず崩れます。講座のワークシートにも、こう書いてあります。

原稿を丸暗記すると棒読みになりがち。流れだけ覚えて、自分の言葉で話そう。

エイメイ学院「未来をひらく、自己表現講座」ワークシートより

ワークシートの全体はここではお見せできませんが、講座ではA〜Gを1冊にまとめた冊子を使って、本人のペースで進めています。

中1・中2のご家庭へ

新制度は今の中3以降、ずっと続きます。中1・中2のお子さんは、「中1の評定から3年間使われる」ことが分かった状態でスタートできるという意味で、準備しやすい学年です。今のうちから、日々の出来事や気づきを少しずつ書き留めておくことが、そのまま2年後の自己評価資料やMy Voiceの材料になります。

こんなご相談をいただいています

  • 「志望校の内申比率と配点が、うちの子の場合どう効くのか知りたい」
  • 「自己評価資料に何を書けばいいのか、一緒に整理してほしい」
  • 「人前で話すのが苦手な子だが、どう準備すればいいか」
  • 「中2だが、今から何をしておけばいいか」

公式LINEまたは校舎まで、お気軽にお声がけください。制度が動く最初の年ということもあり、県から情報が出るたびに整理して随時お伝えしていきます。10月に電子出願の手引きが公開される予定なので、その時点でまた記事にします。

第1期生だからこそ、早く動いた子が有利になります。一緒に進めていきましょう。

最終更新:2026年9月27日|執筆:エイメイ学院 川越南大塚校 塾長 上田健太

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この記事を書いた人

川越南大塚校 塾長 上田 健太