こんにちは、エイメイ学院 富士見羽沢校の石橋です!
10月11日の第5回北辰テスト、数学の問題用紙を2021年度から2025年度の第5回と並べました。
5教科まとめた記事はこちらに書いたので、この記事は数学だけを深掘りします。
配点は大問1が46点、大問2が26点、大問3が11点、大問4が17点で、2024年度とまったく同じ配分でした。
大問の骨格は、5年間1ミリも動いていません。
5年間固定の「第5回数学」の型
毎年出ている問題(2021〜2026年度の第5回)
- 大問1(1)〜(6):計算6問(文字式、正負の数、単項式の乗除、平方根、連立方程式、2次方程式)
- 大問1の後半:立体の体積・表面積、度数分布表や箱ひげ図の正誤、2段階の文章題の方程式
- 大問2(1):作図5点
- 大問2(2):平方根と整数(√の中が整数になるnなど)
- 大問2(3):確率またはデータ
- 大問2(5):会話文の規則性(①4点②5点)
- 大問3:1次関数と面積(途中の説明を書く6点を含む)
- 大問4:(1)合同の証明7点、(2)(3)角度と面積
今回も、作図は「Cから辺ADへの垂線と、ABの垂直二等分線の交点」で5点。
平方根は「√(55−2n)が自然数になるnは何個か」で、55−2nは奇数なので1、9、25、49の4通り、答えは4個です。
確率は「すごろくでさいころを2回ふってゴールぴったり」で、和が7になる6通り、6分の1でした。
過去5年の第5回を解いていた子は、大問2の半分を「見たことある」状態で解けたはずです。
今回ならではの3点
1. 大問4が「図形の移動」でした。
5年間の大問4は、正方形、正三角形、二等辺三角形の静かな図でした。
今回は、三角形を辺を軸に対称移動させた図で角度を求め、点を中心に回転移動させた図で面積比を求める問題です。
移動の前後で等しい辺と角を自分で見つける力が問われました。
2. 会話文の規則性が、最後に2次方程式を解かせる形でした。
正方形のタイルを貼っていく規則で、n回目の1辺が2n−1枚、タイルの合計が(2n−1)²枚。
これを「貼る枚数」の式と等しいとおいて、2次方程式を解いてn=20と出します。
式を作る力と、2次方程式を処理する力を同時に求める問題で、過去の②の正答率は2023年度23.4%、2024年度20.9%、2025年度15.2%と年々下がっています。
3. 度数分布表の正誤問題が復活しました。
箱ひげ図は2022・2023・2025年度と続きましたが、今回は2021・2024年度型の度数分布表です。
A中40人とB中100人の通学時間で、「20分以上の割合」はAが30%、Bが24%。
人数が多いBのほうが割合は小さい、という引っかけが入っていました。
同じ型だった2024年度の正答率は21.2%です。
過去の正答率から見た「差がつく問題」
過去の第5回の正答率(北辰テスト公表値)
- 立体の表面積・体積(大問1):2023年度18.7%、2025年度29.4%
- 度数分布表の正誤(大問1):2024年度21.2%
- 作図(大問2(1)):2025年度23.5%
- 展開図から立体の体積(大問2(4)):2024年度1.6%、2025年度6.4%
- 会話文の規則性②(大問2(5)):2023年度23.4%、2024年度20.9%、2025年度15.2%
- 関数の説明問題(大問3(2)):2024年度3.9%、2025年度2.4%
- 合同の証明(大問4(1)):2023年度45.2%、2024年度44.0%、2025年度65.8%
- 大問4(3):2023年度1.8%、2024年度6.4%、2025年度0.5%
この表から言えることは2つです。
証明は半分以上の子が取れる問題で、落とすと痛い7点です。
今回の証明は「2辺とその間の角」で終わる基本型なので、過去より正答率は上がると見ています。
もう1つは、大問3(2)と大問4(3)は上位の子でも1けた%だということです。
偏差値60を目指す段階では、この2問に時間を使うより、大問1の46点と大問2の作図・平方根・確率を全部取るほうが先です。
今年度の形式で気をつけること
今年度の北辰数学は第1回から、大問1の多くが記号選択と「0〜9の数字を1けたずつ選ぶ」マーク式です。
過去5年の第5回はすべて答えを書く形式だったので、過去問を解くときは「自分で書いて、選択肢で確かめる」の順でやってください。
今回残っていた記述は、大問1の最初の3問、文章題の式、規則性の式、関数の説明、証明、作図です。
マーク式は、答えのけた数がヒントにも検算にもなります。
「あい」なら2けた、「えお/か」なら分数と決まっているので、自分の答えが枠に合わなければ計算のどこかが違います。
一方で、2次方程式の選択肢には「±を逆にした式」が混ぜてあるので、選んだあとに代入して確かめる癖がないと4点を落とします。
第6回・第7回に向けて、今やること
第6回までの2週間で固める3か所
- 大問1(1)〜(8)の32点を毎日10分。−√27=−3√3、6÷√3=2√3の有理化、解の公式の符号、連立の代入。選んだあとに代入検算まで
- 大問2(5)の会話文。過去5年の第5回の2(5)を全部解き直す。「n番目を式で表す→方程式を解く→n≧2などの条件で解を選ぶ」を1セットで
- 大問1(9)〜(11)の落とし穴ゾーン。度数分布表は「40人なら中央値は20番目と21番目」と表に書き込む。円柱や円錐の表面積は展開図を描く。文章題は「移す前/移した後」の表を作ってから式にする
そして、相似、円周角、三平方の定理は、第5回にはまだ出ていません。
第6回からこの3つが加わるので、第5回までの復習と並行して、相似の証明と相似比の面積比まで先取りしておいてください。
大問3は「OP=tと文字を置く→長さと座標を出す→条件式を立てる」の順で6点の説明を書く型を固める。
大問4は証明7点を確実に取り、(2)(3)は外角と二等辺三角形で角度を追う練習と、高さが共通な三角形の面積比の練習です。
最後に
今回の数学は、骨格が5年間同じで、記号選択の形は今年度の第1回から続いているものでした。
だから「対策のしようがある」テストです。
富士見羽沢校では、過去5年分の第5回の大問2(5)と大問3を集めたプリントを作って、第6回までに解き直してもらっています。
なお、今回の正答率はまだ公表されていません。公表され次第、この記事の数字を更新します。
5教科まとめの記事はこちらです。
エイメイ学院 富士見羽沢校
石橋凌
