
こんにちは、エイメイ学院 富士見羽沢校の石橋です!
10月11日の第5回北辰テスト、社会の問題用紙を2021年度から2025年度の第5回と並べました。
5教科まとめた記事はこちらに書いたので、この記事は社会だけを深掘りします。
大問は、世界地理19点、日本地理21点、歴史(飛鳥〜室町)16点、歴史(近世〜現代)22点、公民13点、そして地理歴史の総合問題9点の6つ。
この6大問の並びは、6年間同じです。
なお、今回は大問6のページだけ手元の問題用紙で確認できなかったので、この記事は大問1〜5の91点分についてです。
6年連続の地形図と、5年間固定の型
毎年出ている問題(2021〜2026年度の第5回)
- 大問1問1:三大洋・大陸の名前(今回は太平洋)
- 雨温図の組み合わせ(今回はマドリード・ケープタウン・イルクーツク)
- 4〜5か国の統計表から「すべて選ぶ」(今回はイギリス・インドネシア・日本・ニュージーランドの面積・人口・漁業)
- 2万5千分の1地形図。枝幸→沼田→大津→三次→今治→今回は高松
- 「○○時代の世界の様子」の正誤(今回は平安時代。ムハンマド・宋・ムガル帝国)
- 文化と文化財の写真の組み合わせ(今回は東求堂同仁斎と龍安寺の石庭)
- 近現代の年表で、並べかえ1問+期間内のできごと「すべて選ぶ」1問
今回の統計表には、ニュージーランドの人口密度を「517万人÷26.8万km²」で計算させる要素が入っていました。
「すべて選ぶ」は、計算と代表品目をセットで持っていないと切れません。
原油が1位ならナイジェリア、鉄鉱石が1位ならオーストラリア、という決め方も同じ表で聞かれました。
並べかえは5年連続で正答率10%未満
過去の第5回の正答率(北辰テスト公表値)
- 年代の並べかえ:2021年度9.1%、2022年度6.1%、2023年度4.3%、2024年度5.4%、2025年度6.9%
- 期間内のできごと「すべて選ぶ」:4.7%、6.8%、13.9%、9.7%
- 「鎌倉時代の社会の様子」:2024年度27.0%、2025年度29.0%(3年連続出題)
- 地形図:距離計算を含んだ2021年度19.6%、選択型になった2024年度84.5%
- 朝鮮特需の記述:2023年度63.8%
並べかえは「順番を当てる」問題ではなく、「期間を知っているか」の問題です。
今回は、1772〜1837年のできごとをすべて選ぶ問題と、1919〜1950年の並べかえで、合わせて7点。
1772〜1837年は田沼意次から天保の改革の直前までで、化政期から天保期を狙った珍しい期間でした。
この時代は「老中の順番」で整理していないと、1つずつの年号を知っていても選べません。
鎌倉時代の社会の様子は、阿氏河荘の訴状を使って3年連続で出ています。
誤答は「惣」や「二毛作」など、室町との混同です。
記述は30点→20点→10点と減っています
社会の記述は、2021〜2023年度が6問30点、2024・2025年度が4問20点、今回は読めた範囲で2問10点でした。
残った2問は、ヒートアイランドの説明(「周囲」を使う)と、朝鮮特需の説明(「アメリカ軍」「物資」を使う)です。
朝鮮特需の記述は、2023年度の第5回とほぼ同じ形でした。
過去問を解いていた子には既出で、2023年度の正答率は63.8%です。
記述の型は3つに絞れます。
- 「〜に比べて…ため」
- 「〜を防ぐため」
- 「〜すること」
指定語句は、主語をつけて使うのがコツです。「日本はアメリカ軍向けの物資を生産したので」のように、誰が何をしたかまで書くと減点されにくくなります。
公民は3年連続で「現代社会」まで。第6回・第7回の範囲はここまでです
今回の公民は、国際競争、情報リテラシー、IoT、「手続きの公正」の4問13点。
2022・2023年度の第5回は憲法、人権、国事行為まで出ていましたが、2024年度からは3年連続で「現代社会」の範囲で止まっています。
では次はどこまで出るのか。北辰テストの公式サイトに出題範囲が出ているので、教科書のページを単元に直して書きます。
北辰テスト公式の出題範囲(2026年度 中3 社会)
地理と歴史は第5回から全範囲(地図帳を含む)。公民だけが回ごとに広がります。
- 第5回(10月11日):公民は東書P.36まで=第1章「現代社会と私たち」(グローバル化・情報化・少子高齢化、効率と公正)
- 第6回(11月8日):公民は東書P.76まで=第2章「個人の尊重と日本国憲法」すべてが追加。人権の歴史、国民主権・天皇の国事行為・平和主義、平等権、自由権、社会権、参政権と請求権、新しい人権、国際的な人権保障まで
- 第7回(12月6日):公民は東書P.111まで=第3章「現代の民主政治と社会」の、選挙と政党、世論とマスメディア、国会、内閣、裁判所、三権の抑制と均衡まで追加。地方自治は入りません
- 第8回(2027年1月31日):中1〜中3の全範囲(地方自治、経済、国際社会を含む)
つまり、第6回で憲法と人権が丸ごと入り、第7回で国会・内閣・裁判所・三権分立まで入ります。
第5回まで出ていなかった分、ここは第6回・第7回で配点が増えると見ています。
2022・2023年度の第5回で出ていた「憲法の三原理」「三権分立」「国事行為」「日本国憲法と大日本帝国憲法の主権の比較」が、今年は第6回・第7回に回ってくる形です。
第6回・第7回に向けて、今やること
第6回までの2週間で固める5か所
- 年表は「年号の暗記」より「期間に入れる」訓練。老中4人(田沼→定信→水野)、1920〜30年代、1945〜1972年を10年刻みの枠に書き出し、できごとを枠に投げ込む練習を毎週
- 地形図は「方位・地図記号・川と鉄道の交差・標高」の4点チェック。6年連続出題で、今回は選択1問型なので落とせない
- 統計表は計算と代表品目をセットで。人口密度=人口÷面積、原油→ナイジェリア、鉄鉱石→オーストラリア
- 記述の型3つ。「〜に比べて…ため」「〜を防ぐため」「〜すること」。指定語句は主語つきで
- 公民は第6回までに憲法と人権、第7回までに国会・内閣・裁判所・三権分立。憲法は「三原則→天皇の国事行為→平和主義→平等権・自由権・社会権→新しい人権」の順で、人権は条文の番号ではなく「どの権利がどの場面で問題になるか」の例でおさえる
今回の落とし穴を1つ挙げると、大問4問3の「白河の清きに魚のすみかねて」の狂歌から松平定信を書く問題です。
定信が白河藩主だったことを知らないと、資料があっても解けません。
資料を読む力ではなく、知識を資料に結びつける力が問われていました。
最後に
社会は、6大問の並びも、地形図も、並べかえも、6年間ずっと同じ型です。
それでも並べかえは毎年10%を切る。
つまり、型は知られているのに、対策の仕方を間違えている子が多い問題です。
富士見羽沢校では、年号カードではなく「10年刻みの枠」の表を1人1枚作って、第6回までに戦後まで埋めてもらっています。
なお、今回の正答率はまだ公表されていません。公表され次第、この記事の数字を更新します。
5教科まとめの記事はこちらです。
エイメイ学院 富士見羽沢校
石橋凌
